人工知能と人工生命、どっちが好きですか
上野の国立科学博物館へ出かけたとき、産業芸術展のゴマフアザラシ型のバーチャルペットと遊んだことがありました。
当時のものですから、撫でてやるとウ~、クイ~とノドを鳴らすだけでしたが、あれからバーチャルペットも進化しましたね。
ソニーの犬型ロボット「AIBO(アイボ)」は大人気となりました。国内で3000台を販売して以来、顔や形の違う5世代が発売され、日米欧で15万台以上を販売しました。
このようなペットの形をしたおもちゃタイプのものもあれば、動物・生命のような振る舞いを見せる人工生命もありますね。
私もそうなんですが、人工知能と人工生命はよく混同されがちなんですよね。人工知能はコンピュータに人間のような知能を実現させる技術であり、人工生命は人間によって設計、作製された生命なんですね。
たとえば、人工生命は遺伝情報を含む染色体を人為的に設計して、生きた酵母の染色体と入れ替え、「自然界には存在しない酵母を人工合成する」というのも人工生命にあたるんですね。
人工生命は実験室の中だけでこじんまりと作られるようですけど、暴走すると危険ですね。昔からそのようなSF映画がたくさん作られました。
人間社会はこの先、人工知能や人工生命をちゃんと制御していけるのでしょうか。