瑠璃鳥がるりるりするよ~

瑠璃鳥がるりるりするよ~です。

砧という名前の由来

東京都世田谷区にある東京都立公園「砧公園(きぬた公園)」に行ってきました。


首都高速に入る用賀インターチェンジのすぐ近くに入り口があります。ちなみに、世田谷区は多摩堤通り沿いや成城方面、そしてこの公園と「砧(きぬた)」という地名が幅広く使われています。


砧とは古くは7、8世紀のころから、朝廷に納める布を衣板(きぬいた)でたたいて柔らかくし、つやを出すために使っていた道具なのだそうです。


洗濯した布を棒や槌でたたいて柔らかくしたり、シワを伸ばすためにも使われたりしていましたが、日本ではアイロンが普及した明治時代に廃れたそうです。


昔は女性の夜なべ仕事として砧の音が響いていて、その布を染め、多摩川の清流にさらして洗ったそうです。そのような生活から由来しているんですね。


ちなみに、公園内にはひっそりと砧大塚というものがあります。古墳のように見えますが、この土を盛った塚の上で仏教の呪術が行われていたそうです。


1959年に大場磐雄氏により発掘調査された結果、遺物は鎌倉から室町期の土師皿や中世の通貨などで、上人塚や行人塚、念仏塚に類するものと推定されているようです。


木立の中にある姿は当時の姿を想像させてくれます。